不思議なアイヌの言葉
北海道の地名って、不思議な発音で、読み方が複雑だと思ったことはありませんか?札幌、知床、稚内と、本州のものとは、どこか一線を画していますよね。こういった地名は、実はアイヌの言葉から来ているものが多いのです。札幌は「乾いた大きな川」を意味し、知床は「地の果て」、稚内は「冷たい水がある沢」という意味です。こうしたアイヌ語は、普段カタカナで表記されることが多いですが、基本的にアイヌ民族には文字がなく、特に大きな力をもった王などもいなかったので、文字も共通語も存在しません。多くのアイヌの言葉は、ユーカラと呼ばれる口頭で伝えられる物語だけで、それを日本語に翻訳するまでは、アイヌの物語は、アイヌの者たちだけのものだったのです。現在ではアイヌ語は「消滅危機言語」に指定されていて、アイヌ民族の中でもアイヌ語を話せる人は、ごく僅かになっています。この事態を救済しようと、北海道ではアイヌ語教室がいくつかの場所で開かれています。